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たちの悪い冗談

2011-11-20

俺が大学四年の時にバイトをしていた、小さなホテルで覚えたと言うのか、まあいいや。
これが面白い話しで、必ず相手の女が引っ掛かる。
これを教えてくれたのは、フレンチの厨房でセカンドを勤める、当時四十代のシェフだった。
外見は小柄だが、色白で筋肉質のいい体をしていた人だ。
おまけに、結構なイケ面。
しかし、相当に達が悪い。
悪戯好きは許せるが、酒乱だ。
そんな彼をAさんとしておく。
そのAさんと、彼の部下かであるコックさん達と四人で飲んだ時の話しだ。
「おい、片岡、お前ソープに行ったことあるか」という。
「はい、ありますけれど」と言うと
「おもしれ〜事、いっちょう教えてやる。今度いく時は必ずやってみろよ」と言うのだ。
その話しの内容と言うのは、これが傑作だった。
「ビーフのヒレの部分をな、内側のビラビラをちぎった感じに、ちょっとぺティーナフで切ってよ、ラップで包んでポケットに入れてソープに行くんだ。
まあ、あとは手際が肝心だが、いろいろやった後に、いよいよ女とやるタイミングになら〜な。
そん時までに、ラップに包んだビーフを出しておくことが
一番重要って〜わけよ」
「それで、そのちょん切った肉はどうするんです」って、俺が訊くと
「その肉を掌のどこかに隠してな、相方の女の内側のビラビラを強く引っ張るんだ。相方が“痛い!”って言うぐらいにやらね〜と、何の意味もねえ」
と言う。
「それで、どうなるんです」と訊くと、「その肉を指先に摘まんで“あ!取れちゃった”って大げさに芝居をする。そうすると、女は必ず自分のオマンコを確認するんだ。その時の真剣な顔が、本当に面白ぇ〜んだぜ」
俺は言われた通りに、肉屋でヒレ肉を買ってきた。
たった、ひと摘まみにもならないぐらいの、必要量のために。
そして言われた通りの大きさに、その肉を切ってラップに包み、ポケットの入れてソープに繰り出した。
知らない女にやるのは怖かったので、何度か指名をした泡姫と個室に入った。
やがて、そのタイミングがきた。
俺は指の間にひそませておいた肉を取り出して、左手の指に持って、右手の指で思い切り内側のビラビラを引っ張った。
「ギャー、痛い」と、泡姫が叫ぶ。
俺は左手の指に挟んだ肉を、右手の親指と人差し指に挟み直して「ああぁ〜、御免。もしかしたら取れちゃったかもしれない。こ、これ何だけれど・・・・・」
と言って、指に挟んだ肉を見せると、泡姫は「え!えぇ〜、ちょっと〜、最低〜」と言いながら、膝をたてて自分の股ぐらを確認し始めた。
その表情は真剣を通り越して、何とも筆舌に尽くし難い表情だった。
「御免、冗談だよ。ドッキリ系の冗談。これ、牛のヒレ肉」
と言ったとたん、俺の横っ面に激しい平手打ちがきた。
俺は、彼女が普通の感覚を持っていていよかったと思った。

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